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episode

「私の葬儀は小林さんに担当してもらって。」
封筒に託されたお母様の想い

父、母、長男(独身)、長女(ご既婚)4人の御家族とのお話。

平成18年7月29日ご長男が亡くなり葬儀の担当をする。
お父様は入院中のため、面会のみで葬儀には参列できなかった。お母様、ご長女一家他親戚の方々が参列され見送った。
担当者として評価して頂き平成19年6月12日お父様が亡くなった際にも担当する。家族・親族構成はこのころになると十分把握しているため、お互いに前回と違ってフランクに話しながら、かつ丁寧に見送った。

その後、なにかと言うとお母様よりお電話をいただいたり、お嬢様経由で連絡をいただいており、
葬儀を担当させていただいた身としては、何とも誇らしく心嬉しいものでした。

平成20年春ごろ、仏壇を新調したいとお母様より連絡がありお話を伺うと、
1番いい仏壇を仏様のために準備したいと当時ショールームで仏壇お買い求めいただきました。

 

平成21年初夏、そのお母様がまさかのご逝去。

「私の時はこういう準備をしてね」と笑いながら話していたことが本当に起こってしまった。

寂しい気持ちを抑えながら、生前お話くださったお母様の想いを胸に葬儀を執り行いました。
葬儀が終わり自宅に伺うと、お嬢様より「母は全て準備してあったのよ」と話されたので、 葬儀内容の事かと思ったら、
書類やお金のことなども事細かく伝えられたとのこと。
お嬢様のお話では“葬儀は小林さんに担当してもらって。内容は伝えてあるから心配しないように”とご生前に話されていたそうです。

お金の袋には“小林さんへ”と書かれていたと聞いたときには涙が止まらなかった。

葬儀に従事する者として日々精進し、葬家の方々に寄り添って、さらにより良いサービスを提供したいと思ったご家族でした。

ご葬儀エピソード

震災後、全員が一丸となってお見送り

平成26年3月14日、東北地方を襲ったあの忌まわしい震災から
ひと月が過ぎた4月25日のことでした。
以前は仙台のお父様を2年前に担当させていただき、以前から家族間でしか共有されて居りませんでしたが、
奥様が初にお世話になった葬儀の時よりガンを発症して居られ、
なるべく入院をしないように抗ガン治療にて生活されていたようです。

奥様の日記に自分に何かあった時は
“おじいちゃんの葬儀を担当した方に葬儀をしてもらいたい”
という旨があったことを旦那様が見つけ、
数少ないご指名を賜りました。

震災の計画停電での中の葬儀、18時30分担当地区の消灯時間御燈明だけの、
明かりの中の葬儀用ご遺族ご親族、隣組やご住職まで、状況を把握され全員が一丸となって、
故人をあたたかく送り出すことができました。

ご葬儀エピソード

「俺の葬儀の時も頼むな」果たされた約束


数年前、喪主(長男)様より直接ご連絡をいただき、91歳のお父様のご葬儀を担当させていただきました。
この時直接ご依頼をいただいた経緯として、そのちょうど1年ほど前、お母様のご葬儀を担当させていただいたのがご縁のきっかけでした。


1年前のお母様のご葬儀では、90歳のお父様本人が喪主をおつとめになり、
打ち合わせや対応の際に色々とお話をさせていただきました。

亡くなられたお母様がご高齢だったこともあり、別れの悲しみと言うよりは、
長い間お疲れ様でしたといった穏やかな雰囲気で御葬儀は進んでいきました。
そして葬儀当日の会食が終わる頃には、親戚の皆様もなごやかになり、
喪主の大役から解放されるからか、少し酔ったせいか、
お孫様(20代中頃のキレイな女性)と手をつなぎ、ニコニコしながら歩きまわっている姿が印象に残っています。
家族の方からは「年寄りのくせに女好きでしょうがない」とか
「自分の妻の葬儀の席で、若い娘とデレデレとてなんかつないでないで、どうしようもない」など
周囲の方からツッコミを入れられたり、お茶目な一面も見受けられました。

無事に御葬儀が終わりご自宅にお伺いした際に
「俺の葬儀の時も頼むな」
と声をかけられましたが、
とてもお元気で、まだまだ長生きしそうに見えたので、冗談交じりに
「わかりました。でも気長にお待ちしております。どうぞ長生きしてください。」
と伝えて失礼をしました。



それからちょうど1年が経つ頃、このご依頼をいただく形となりました。


普段、ご葬儀の担当としてお手伝いさせていただく際には、家族の方から亡くなられた方のお話をお伺いし、
どんな人柄で、○○するのがとても好きだったとか、いろいろな表情の写真を拝見させていただいたりと、
生前のエピソードを聞かせていただく事はあっても、その亡くなられた本人と直接お話をする機会はほとんどありません。
このときばかりは、1年前の葬儀の時に直接お話をしていたり、表情やしぐさなどを知っていた方だったので、
いつも以上に気持ちも入り、寂しい反面、約束通りご指名いただいた嬉しさもありと、
とても印象に残るご葬儀となりました。


これからも、このようなご縁を大切にし、家族や親戚の方々と末長いお付き合いをしていただけるよう、心を込めてお手伝いをさせていただきたいと思います。